学会ニュース1:染色体・遺伝子検査の認定資格取得の意味するところ

染色体・遺伝子検査の認定資格取得の意味するところ

近年の染色体・遺伝子分野の検査技術は,めまぐるしく進展しており,医学検査の分野では,検査の幅が広がり,かつ専門性も高くなっています.また SNPsなどに代表される多型の情報が臨床に生かされる時代となってきたことは,個別化医療の幕開けを代表とするもので,治療に直結する検査情報となれば解析法は比較的早く保険収載される傾向があり,早いスピードで臨床検査に導入さ
れる可能性があります.今後は最新の解析技術,検査動向を日々情報収集し自分のスキルを更新し続けることがなお一層重要となってきます.

日本染色体遺伝子検査学会では,認定臨床染色体遺伝子検査師の認定制度があり,受験時のスキルを計るだけでなく,5 年の更新制であることから日々のスキルアップを評価することができると考えます.会員の皆様(日本臨床衛生検査技師会の会員の方も受験可能です)ぜひ挑戦してみて下さい.

さらに,昨年の 11 月 15 日に日本染色体遺伝子検査学会理事会が開催され,議題の一つに,認定臨床染色体遺伝子検査師の上位資格についての議論があり,様々な意見があったものの上位資格は必要であるとの認識で一致しました.上位資格の必要性の意味するところは,解析の高解像度化が可能とする全く新しい解析のアプローチが目の前に迫っていることを役員の皆さんが感じ取ってい
ることの表れと思います.施設によって染色体・遺伝子検査の検査項目や規模に大きな差が認められますが,少なくとも今後,新たなアプローチに柔軟に対応しうる人材の育成が必要であることは間違いないでしょう.

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日本染色体遺伝子検査学会 理事
国立がん研究センター中央病院
柿島裕樹

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