学会ニュース18:静岡県内における染色体遺伝子検査の学術・研修活動の取り組み

第34 回日本染色体遺伝子検査学会総会・学術集会を 静岡赤十字病院にて平成28 年11 月19 日(土)に開催させていただきます。テーマを『診療に活かされる染色体遺伝子検査これからの展望』とし、様々な疾患の診療に重要とされる染色体遺伝子検査への意識を高める機会となるよう準備を進めてまいります。教育講演として、三浦偉久男先生(聖マリマンナ医科大学血液腫瘍内科学教授)と飯田真介先生(名古屋市立大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科分野教授)にご講演をいただけることになりました。また、ランチョンセミナーには、当学会理事の郡司昌司先生にご講演いただきます。学会員の皆様のご参加をお願い申し上げます。
この機に、学会開催にあたる静岡赤十字病院の遺伝子検査室と、昨年より始動の静岡県臨床検査技師会(静臨技)染色体遺伝子部門の活動をご紹介させていただきます。当院の遺伝子検査室は、造血器腫瘍に特化した検査項目につき2004 年に遺伝子検査を、2006 年に染色体検査の院内稼働を開始してきました。遺伝子検査室の開設については、機器の選定をはじめ全くゼロからの取りかかりに、本学会の諸先生方のご指導をいただきました。特に染色体検査については、信州大学医学部付属病院と静岡県立こども病院にての実習から、天理よろづ相談所病院、SRL、各学会開設施設の検査室を見学させていただく中、先生方に後押しされての稼働でした。現在では、遺伝子染色体検査に関わるスッタフ8 名となり、各人は検体系検査また生理検査とを兼務する体制にて遺伝子染色体検査を実施しています。実施項目も血液内科のニーズに沿い、遺伝子検査では定性定量検査に加えJAK2変異解析とFLT3ITD 解析を、FISH 検査ではG 分染で検出できにくい異常解析を補うためにMyeloma 関連のprobe (FGFR3,MAF)を追加してきました。また、年末に新病院改築に伴い検査室も新しく変わり、遺伝子染色体検査もワンフロアーに組み込まれていきます。今後も若手技師らの育成と精度向上への取り組みが求められています。スキル向上と助言をいただく機会として、本学会主催の基礎技術セミナー(於:国立がん研究センター中央病院、天理よろづ相談所病院)、染色体フォトサーベイ、大阪染色体遺伝子勉強会を活用させていただいております。また、静臨技染色体遺伝子部門における研修会には、本学会の先生方がご協力くださり、昨年度第1 回は柴田典子先生に「遺伝子検査の基礎と臨床応用」、第2 回は園山政行先生に「遺伝子・染色体異常は細胞に何をもたらすのか?」、本年度第1 回には上野一郎先生に「遺伝子検査の前に〜是非知っておきたい基礎知識〜」「遺伝子変異の見つけ方〜どこでもできる方法から次世代シーケンサまで〜」のご講演をしていただきました。静臨技染色体遺伝子部門員はじめ研修会参加者の皆様からのアンケートには、遺伝子検査の研修会開催の要望が多くあります。これからの遺伝子染色体検査を担う若手技師の育成と活躍にとっては、本学会の先生方のご指導の底力が求められていることと存じます。

PDF版はこちら 矢印学会ニュース第18号

日本染色体遺伝子検査学会 監事
静岡赤十字病院 検査部
大棟久美江

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